10月12~13日の日程で教団見学会が行われました。
初日は、青森は下北半島、恐山を参拝致しました。朝からの雨も午後にはあがり釜臥山展望台からはむつの町が一望出来ました。
三大霊山(比叡山・高野山)と呼ばれる恐山は、862年慈覚大師円仁によって開かれ、現在は曹洞宗円通寺管理の元、1日3回の卒塔婆供養や宿坊が行われており、境内には参詣者が無料で入れる温泉があります。
硫黄立ち込めるなんとも言えない雰囲気は、古くから東北に留まらず全国各地から亡き故人の面影を偲ぶ人々を集めている宗派を越えた信仰の場所である事を実感させられました。
東日本大震災後に新たに極楽浜の麓に慰霊のお地蔵さまが建立され、我々も最後そこでお念仏・ご回向させていただきました。
二日目は自然が生み出した奇観・仏ヶ浦へと足をのばしました。
文豪・大町桂月が「神のわざ 鬼の手造り仏宇陀 人の世ならぬところなりけり」、「呆れ果て 驚き果てて仏宇陀 念仏申す外なかりけり」(仏宇陀はかつての地元での呼び名)と詠んだことで全国に知られるようになった仏ヶ浦は、風浪により生み出された断崖・巨岩がこの世とは思えない景観を生み出し、「如来の首」「五百羅漢」「極楽浜」などの名前が付けられています。
佐井港から船で30分ほどの距離にあり、海が穏やかであれば、上陸して間近で見られたのですが、この日は残念ながらうねりが強く、船上からの鑑賞となりました。
ただ、船上からでもその奇勝は十分に堪能でき、「なるほど仏ヶ浦とはその通り」という声があがりました。
船が終始はげしく揺れたために、下船後、参加者のほとんどがしばらく動けなくなるというオマケもつきましたが、本州最北端の大間岬にも立ち寄り、下北半島を堪能いたしました。
27名と多くの皆様のご参加により教団見学でしか出来ない貴重な体験と懇親が出来ました。ご協力ありがとうございました。
事務局 山崎  広報 小川
教団見学1
教団見学2