去る9月27日(火)、午後6時より増上寺会館・蓮華の間において今年度第一回目の東京浄青研修会を開催いたしました。(参加者68名)
今回は「知っているようで知らない善導大師の生涯」と題して、北部組光照院副住職・大正大学非常勤講師・臨床仏教研究所研究員の吉水岳彦上人に講師をおつとめいただきました。
善導大師がいらっしゃらなければ浄土宗は生まれていなかったかもしれない、それほどの人物でありながら、私たち青年僧の多くは、いくつかの伝説を知るのみでそのご生涯・思想をしっかり学ぶ機会はあまりありません。
そこで、我々の本源を見直すべく、善導大師を学ぶ研修会といたしました。
吉水上人は、善導大師にまつわる諸史料を引用しながら、出生や出家、浄土教との出会い、伝説をご紹介くださいました。
善導大師の伝説は、単なる荒唐無稽なものではなく、生き如来とされた聖者の尊さ、善導大師と出会った感動を文章で伝えるために、超人的なエピソードとして生まれたものであること、その時代の人々の思い、善導大師の偉大さを思うべきであるとご示唆いただくとともに、その教えを理解し、広く伝えることが、我々、浄土宗僧侶の役目であると熱くお話しいただきました。
質疑時間でも参加者から活発な質問が出され、内容の濃い議論となりました。
本研修は二回連続となっており、次回は12月6日を予定しています。今回はご生涯に焦点をあてましたが、二回目は思想を中心にお話しいただきます。
全二回の研修を通じて、浄土宗僧侶としての信心の根を確たるものとしたいと思っておりますので、次回も皆さまのご参加をお待ちしております。
広報 小川
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