6月21日(水)宇都宮東武ホテルグランデにおいて第44回関東ブロック浄土宗青年会総会並びに研修会が行われました。東京浄青からは28名が参加しました。
総会におきましては、滞りなく28年度活動報告と収支決算報告がなされ、29年度活動計画・収支予算書が承認されました。
研修会では、丸山隆先生、杉本哲也先生、樋口法生先生の3名の先生方からお話を賜りました。
研修①、丸山先生には「悩める人々(衆生)に寄り添う―カウンセリングの視点から―」をテーマに、軽妙な語り口でご講義いただきました。人に対しての思いや、その思いの受け取り方は、視覚情報や言動によって変化します。長年にわたるカウンセリングのご経験を礎に、人に寄り添う為には聞き手の顔の表情や態度を受け止め、相手の目に訴えられる話をすること、そして自らも相手に共感することが大切なことだと教えていただきました。
研修②、杉本先生には「信頼関係を構築する伝え方と相手を理解する方法」をテーマに、議員秘書というご経験から齎される論理的視点から、話者と聴者が価値観や情報を共有することで構築される信頼関係についてお伝えいただきました。また、寺院は社会にとってどのような役割を果たすべきか、無縁社会と言われている昨今、どのように私達が浄土の御仏縁をお伝えするかについてご提示を賜りました。
研修③、樋口先生には東日本大震災の経験から宗侶として何ができるのかということをお話しいただきました。特に、アンケートを通じた数々のデータを基に、通夜、葬儀、法事等で法話をされる方が半分しかいない現状を改善すべきと強く訴えておられました。
今回の研修会に共通した骨子は、まず自分が相手の話を聴いた上で僧侶として法を説くということです。あなたの仕事は何ですか?どんな仕事ですか?と聞かれたときに自信をもって答えられるようにこれからも研鑽をしていきたいと思いました。
会計 中野
H29関ブロ研修会