5月19日(木)、15時よりZoomにて日本ユニセフ協会様(以下ユニセフ)の説明会、引き続き16時より日本国際ボランティアセンター(以下JVC)様の説明会が行われ、青年会員15名が参加いたしました。

例年はユニセフ・JVC両団体様の事務所へと伺っておりますが、コロナウイルスの感染対策として、一昨年、昨年に続き本年もオンラインでの開催となりました。

現在、東京教区各御寺院檀信徒の皆様よりお預かりいたします「いのちの募金」はユニセフ様のブータンでの活動とJVC様のラオスでの活動へ寄付しております。それぞれのご担当者様より浄財がどのように活用されているかをご説明いただきました。

ユニセフ担当者様からはブータンにおける、少年僧が共同生活を行う僧院・尼僧院への支援事業についてご説明いただきました。具体的には衛生環境の改善、安全な水へのアクセスの手助け(井戸掘りやメンテナンス方法の講習)や、体罰や性暴力被害など子どもへの人権侵害をなくすための啓蒙活動(授業など)をされたとのことでした。

 

JVC担当者様からはラオスの農村集落において、集落共有の自然環境資源を現地住人が継続的に活用し、守っていくためのプロジェクトについてご説明いただきました。近年ラオスではゴムなどの大規模プランテーションの開発により、住民が望まない形で集落共有の自然環境資源が失われつつあり、各地で土地をめぐる係争が頻発しているそうです。その背景には少数民族も多く、土地の権利意識が低いことなどがあり、現地住民に自然環境資源と土地の価値を認識してもらうための啓蒙活動や、集落共有の森林資源などをコミュニティ林として可視化し、住民が協力して管理・保持・活用していくための仕組みづくりなどの活動をされたとのことでした。

 

 

ユニセフ担当者様

JVC担当者様

大変貴重なご説明を賜り誠にありがとうございました。出席した各会員はブータン・ラオスの現状を知り、「いのちの募金」の意義を大いに再確認できたことと思います。東京浄青では今後も「いのちの募金」活動を継続してまいります。

合掌