東京浄青は2年後の令和6年に結成50周年を迎えます。そのため今期の研修会は、「浄青アップデート〜50年の歩みに感謝 そして未来へ〜」をテーマに掲げ、全4回の記念研修会を開催してまいります。50周年という大きな節目にあたり、青年会や青年僧が集まって様々なことを行うとはどのようなことか、青年会の存在意義を改めて学ぶ機会とし、さらにこれから先の会のあり方を考えるきっかけとなるようなものになればと考えております。

 去る6月19日(日)16:00より大本山増上寺様慈雲閣において、第1回目の記念研修会を浄土宗総合研究所研究員の石田一裕先生にご登壇いただき、「サンガの一員になるということ」という講題にて開催をいたしました。現地とオンラインのハイブリッド開催で、青年会員とOB・OGあわせて34名が参加いたしました。

 講義ではまず、そもそも出家僧侶の集団である「サンガ」という言葉が多くの意味を持つことについてお話をいただきました。その上で、授戒をした私たち僧侶がサンガの一員として歩むということは、お互いに信仰の姿を学び合いながら、教えを守る同志として歩むことだとお示しいただきました。浄土宗の御教えを自らが信仰し実践するとともに、他に教化するお互いとして、サンガによる和合の中で切磋琢磨する大切さをあらためて学ぶことが叶いました。

 つづく記念研修会の第2回目は、来年2023114日に、京都文京大学学長 平岡聡先生にご登壇をいただく予定です。青年会の存在意義を見つめながら、お釈迦さまのお言葉や法然上人の教えを現代においてどのように伝えるべきかについてご教導いただく予定でございます。青年期や出家時代において、葛藤や懊悩を重ねられたお釈迦さまや法然上人の姿を学び、これからの時代に僧侶として自行化他に励むため、共々に研鑽を出来れば幸甚に存じます。 合掌