6月2日、関東地区浄土宗青年会第48回総会並びに研修会「法然上人浄土開宗850年慶讃―伝統の継承―」が開催されました。
担当は千葉教区浄土宗青年会で、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、今年は東漸寺様を会場とし、ZoomとYotubeのライブ配信を用いたオンライン形式での開催となりました。当日は約120名の参加があり、東京浄青からは21名が参加し研鑽を積みました。総会では全議事が承認され、研修会では3名のご講師より貴重なご講義を賜りました。
研修①では、大正大学教授・林田康順先生による「法然上人浄土開宗850年慶讃―二祖三代の伝統―」と題したご講義で、なぜ法然上人は浄土宗を立教開宗しなければならなかったのか、当時の浄土教を取り巻く時代背景を踏まえて詳しくお話しいただきました。
研修②では、芝組常照院住職・野村恒道先生による「浄土宗中興聖冏上人と増上寺中興存応上人」と題したご講義で、中世・近世の浄土宗教団がいかに発展を遂げたかについてご講義いただきました。
研修③では、浄土宗総合研究所研究員・吉田淳雄先生より「浄土宗近代化の暦程―新時代への対応をめぐる模索と葛藤―」と題して、明治維新以降、新たな時代に対応する先人達の努力と葛藤に焦点を当ててお話しいただきました。
コロナ禍で厳しい社会情勢が続く中、また、2024年に迎える浄土宗開宗850年の節目を前に、法然上人の教えをいかに継承していけばよいか、各時代の諸師が築き上げた歴史を振り返ることで、自らの足元を見つめる良い機会をいただきました。